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コンディションガイドラインの「ダストジャケット」って何のこと?
そう思ったことのある人は、いるでしょうか。
もし疑問に思ったことがあるなら、たぶん「ちゃんとコンディションガイドラインを確認している人」ということになりますね。
当然ながら、使われている言葉の意味が分からなければ、ガイドラインに沿った適正な判断はできません。
Amazonのコンディションガイドラインには、「ダストジャケット」という言葉が使われています。
「ダストジャケット」というのは英語の「dust jacket」をカタカナ表記したものです。
そして「dust jacket」の一般的な意味合いとしては、日本語で言う「カバー」のことです。
ただしガイドラインには「ダストジャケット」だけでなく、「カバー」という言葉も使われています。
ここがややこやしいところで、「一体どう違うの?」という感じになってしまうわけです。
結論から言いますと、ガイドラインで「ダストジャケット」と書かれているのは、いわゆる「本のカバー」のことです。
そして、「カバー」と書かれているのは、カバーを外した状態の「本の表紙」のことです。
ご存知でしたか?
ボクとしては、ガイドラインを読んだ当初はどうにもピンと来なかったため、Amazonに電話で聞いてみました。
その回答がまたヒドい「ブチギレもの」だったので、その辺の顛末も含めて、ちょっと踏み込んだ内容とともに解説をしてみたいと思います。
マジで、血圧上がったわ。
そもそもコンディションガイドラインとは
Amazonへ本を出品する際には、コンディションの設定が必須となっています。
中古の場合には、「ほぼ新品」「非常に良い」「良い」「可」の4つです。
このコンディションについては、仕入れた本の状態から自分で判断するわけです。
そして、その判断のもとになるのが、Amazonが定めたコンディションガイドラインです。
つまり、あくまでAmazonの定めたガイドラインに従っての判断というになることです。
逆に言うと、「この本は“非常に良い”って言えるんじゃないかなって、何となくだけどオレは思うわ」という具合に、自分の基準で判断してはならないということです。
本については、「ISBN付きの本/ISBNなしのコミックセット」と「ISBNなしの本(古書)」という具合に、大きく2つに分けて説明されています。
ISBNの設定がない本は、扱いが違ってくるということです。
なおバーコードがなくてもISBN表記がある場合があるので、必ずしも「ISBNあり」=「バーコードあり」ではないので注意が必要です。
ISBNがあるけれどもバーコードがない本の例は、下の画像のようなものです。
ダストジャケット?カバー?
そもそもAmazonのコンディションガイドラインというのは、もとが英語のものを流用しているようです。
そのため、「日本語として見ると、ちょっと意味が分かりづらい表現がある」ということなのでしょう。
結論としては冒頭にも書いたとおり、「ダストジャケット」というのは、日本ではほとんどの本に付けられている、主に紙で作られ着脱可能な、いわゆる「本のカバー」という意味です。
また、ガイドラインで「カバー」と書かれているのは、「ダストジャケット」を外した状態の「本の表紙」のことです。
なお、この解釈については、テクニカルサポートにメールで問い合わせをすることで得られた返答に基づいて書いています。
以上のことから例えば、本のガイドラインの「良い」という欄にある「カバーが完全な状態」というのは、おそらく「表紙が一部欠損していたりしない」というような意味合いだと考えられます。
ただし厳密な解釈で迷った場合には、こちらは一切責任は負えませんので、ご自身で直接テクニカルサポートへの問い合わせをお願いします。
というわけで、「テキトーに流さずに、コンディションガイドラインはちゃんと確認しましょう」という感じの話題でした。
テクサポのアレな対応
Amazonのコンディションガイドラインにある「ダストジャケット」は「カバー」のことで、「カバー」は「表紙」のこと。
この記事の大事な内容としては、これだけの話です。
ただ、この説明をAmazonからもらうのにかなり時間がかかり、しかも「言を左右にする」状態が長らく続いたので、途中でブチギレてしまいました。
テクニカルサポートとの電話での会話は、おおよそこんな感じでした。
教えてください。コンディションガイドラインの本の話についてなんですが、「ダストジャケット」という言葉と「カバー」という言葉が使われていますが、それぞれどういう意味ですか?
少々お待ち下さい……
はい。
……お待たせしました。「ダストジャケットとは何か」についてですが、ネットで検索していただければ……
はぁ。ということは、「一般的に使われている意味どおり」ということでいいですか?
はい。
「ダストジャケット」という言葉で検索すると、もとは英語での表現で、日本語で言うと「いわゆる本のカバーのこと」と複数ページに書かれているんですが、この意味で合っているでしょうか。
はい。そうなります。
分かりました。ところで、ガイドラインには「ダストジャケット」という言葉の他に「カバー」という言葉も使われているんですが、となると「これらは同じ意味」ということになるのでしょうか。
いいえ、それは違います。別の言葉が使われているわけですから、意味は違ってきます。
え?ガイドラインにある「カバー」は、また別の意味なんですか?
……。
先ほど「ダストジャケット」については、ネットで検索するなどして一般的な意味として理解しろと言いましたよね。一般的な意味としては、いわゆる「本のカバー」のことなんですけど。
……。少々お待ち下さい……
はぁ。
お待たせしました。ダストジャケットについてですが、もしどういうものかお分かりにならないのであれば、書店などに出向いて探してみてはいかがでしょうか?
は?さっきは「カバーのことだ」と言いましたよね。Amazonさんの文書で使われている言葉の意味を聞いてるんですよ?なぜ答えられないのですか?
……。
それに「どういうものかハッキリしない」と言ってるのに「じゃあ、それを探しに行ってみろ」というのは、意味が分かりません。そんな言い方ありますか?失礼では?
率直に申し上げて、すばらしくムダな時間でした。
言うに事欠いて「お店で探してみては?」には、さすがに参りました。
『青い鳥』のチルチル・ミチルじゃねぇんだつーの、という感じです。
そもそも最初の「ネットで検索してみろ」というのも、失礼な話ですけどね。
ちなみにですが、こちらとしても、いきなりケンカ腰で聞いていたわけではありません。
実際には「一般的な意味合いだ」「だからカバーのことだ」「でもガイドラインのカバーとは違う」「だけどダストジャケットはカバーだ」という感じのクダリを、それこそ何周もやってます。
まともに答えるつもりは感じられず、なんとかごまかそうとしてる感じが満載でした。
なおかつ、一人目の人との会話でラチが開かないと思ったので、一度電話を切って再度かけ直して質問しています。
別の人が出たのですが、そもそもが同じ組織にかかり同じ上司が回答を指示していたのか、話の支離滅裂さは変わりませんでした。
困ったものです。
たぶんテクサポの電話対応の人件費って、我々が払っている月額費から賄われているんですよね。
なぜなら、小口だと電話対応は受けられないからです。
こんなわけの分からない回答のために毎月お金を払っているのだろうかと思うと、悲しくなります。
得られた教訓もシェアします
ヒドいのは、自分らでも分かっていないのにその場しのぎの回答でやりすごそうとしているところです。
まともなところであれば、想定外の質問が来たら一旦電話を切り、きちんとした回答を用意してから答えるものです。
いや、そもそも自社が定めた重要なガイドラインであるにもかかわらず、使われている言葉の正確な意味合いが答えられない時点で、体制としていかがなものかって感じなんですけどね。
今回のような対応は、質問した側は答えを得られず不愉快な気持ちになるだけなので、仕事としてはマイナスのものにしかなっていないと思います。
あまりにあまりな状態だったので、「さすがに文書での回答だと、こうはならんだろ」と思い、改めてメールで質問しました。
すると、ほどなくすでに説明したような内容が、すんなりと得られたのです。
というわけで、「まともな回答がほしいなら、電話よりメール」という教訓を得ましたので、こちらについてもシェアしておきたいと思います。
なお、この記事が急になくなっていたり、ボクがせどりをやめたりしたら謎の勢力から圧力が加わったものとお察しください。
現場からは以上です!!!
いわゆる一つの「ガキの使いやあらへんで」状態ってヤツ。